ある小児科勤務医の伝えたいこと。



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ある小児科医が伝えたいこと。

2011年2月16日以降更新されません。
風邪など病気の予防について

1:手洗いとうがい

風邪の予防には最も有効です。手や喉に付着した病原体(ウイルスや細菌)を取り除きます。帰宅時や食事前などの節目節目で行うと効果的でしょう。手洗いは石鹸を使用するのが効果的です。指(特に親指)やその付け根、手首が洗い残しやすい部分ですから注意しながら洗ってください。

うがいは水で行うのが最も効果的です。うがいの効果を調べる研究の結果では水うがいは風邪を40%予防できましたが、イソジンうがいはほとんど効果がありませんでした。なぜでしょうか。口や鼻、腸にはもともと善玉菌が多数生息しています。悪玉菌も普段からほんの少し生息していますが、善玉菌が元気なので悪さができないようバランスが取られています。イソジンは悪玉菌が悪さをしているときには効果的ですが、善玉菌にも影響を及ぼし、このバランスを崩してしまいます。また喉の粘膜もわずかですが傷めるため、悪玉菌が悪さをしやすい環境になります。以上の理由でプラスの効果とマイナスの効果が合わさり、うがいをしないときと結果が変わらなかったと考えられています。


2、加湿

 空気が乾燥すると喉や鼻の粘膜が傷みやすくなります。粘膜が傷むとそこから病原体が体内に侵入し、感染が起こります。これを防ぐために特に冬場は空気の乾燥には気をつけ、湿度60〜70%に保つよう必要に応じて加湿器なども使い加湿をかけましょう。


3、マスク

 インフルエンザの流行期に込み合った場所や風邪の集まる病院内では有効です。自分の呼吸によって適度な加湿効果もあります。また自分が風邪のときには人にうつさないためのエチケットとしても使用しましょう。また使用中および使用後のマスクを触ったあとは病原体が手についている可能性があるため手洗いをする必要があります。


4、予防接種

いくつかの感染症は予防接種をすることで予防ができます。予防接種をしても免疫が充分つかずに感染することもありえますが、この場合も症状の軽症化が期待できます。ただし残念なことに日本は予防接種では後進国なので他の国では無料のものが有料であったり、打てなかったりします。

<予防接種に関するお勧めサイト>
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